COLUMNコラム
歯を失ってそのまま放置するとどうなる?歯医者で補綴(修復)治療をすすめる理由とは
こんにちは。
京急本線「井土ヶ谷駅」から徒歩4分の【井土ヶ谷デンタルクリニック】院長の大野です。
私は歯科大学を卒業後、大学院に進学し、その後大学に約10年間勤務しました。
私は「歯科補綴学講座」というという名称の講座に所属しておりました。
今回は、歯科でたまに目にする「補綴」(ほてつ)について、説明したいと思います。
歯科関係者じゃないと、なかなか「補綴」の文字を目にすることはないと思います。
補綴の「補」という文字は「おぎなう」という読み方があり、国語辞典を調べてみると、足りないところを埋める。と記載されています。
一方、補綴の「綴」という字は、「つづる」という読み方がありこちらも辞書で調べてみると
①欠けたり破れたりしているところをつなぎあわせる。
②カナやアルファベットなどを並べて単語を書き表す。
という2つの意味があります。
「補綴」では①の意味合いで使用されています。
足りないところを埋める。
欠けたり破れたりしているところをつなぎあわせる。
これが「補綴」です。
そして、「歯科補綴」とは、歯や顎や顔面の一部あるいは全ての欠損を人工物で補い、低下または失われた機能を回復することです。
歯科治療でいうところの被せ物(クラウン、ブリッジ)・入れ歯(義歯)・インプラントがそれらに該当します。
歯医者が「補綴」治療をすすめる理由
日本ではお口の中の健康、そして全身の健康を維持するために80歳で20本の歯を保つことを目標にしています。
なぜなら、歯を失うとお口の中だけではなく、全身の健康に影響することがわかっているからです。
(参照:厚生労働省 「健康日本21歯の健康」より)
これが、歯医者が「補綴」治療をすすめる理由です。
「補綴治療」とは、失った歯を補うための詰め物や被せ物、入れ歯製作などの処置を指します。
ではなぜ、歯を失うと健康を害するリスクがあるのでしょうか。
歯を失ったままにしているとどうなるのでしょう?
今回は、失った歯が与える影響と、失った歯を補うための補綴(ほてつ)治療を3つお話します。
歯を失って起こるお口の中のトラブル
- ・歯並びが悪くなる
- ・かみ合わせの歯が徐々に伸びてくる
- ・両隣の歯が傾いてくる
- ・健康な歯が、むし歯や歯周病になりやすくなる
- ・失った部分の歯ぐきや骨がやせてくる
- ・息がもれて会話がしにくくなる
歯を失っておこる全身への影響
- ・見た目が悪くなる
- ・バランスの崩れから、頭痛や肩こりを引き起こす
- ・噛まなくなることで脳への刺激が減り、認知機能の低下を引き起こす
- ・噛む力が弱くなり、食べたいものを自由に食べられなくなる
- ・食べられるものが少なくなり、栄養が不足する
失った歯をそのまま放置しておくことは、このように後にトラブルを引き起こす大きな原因になりかねません。
抜歯後は補綴治療をすすめていきましょう。
歯を失った時の補綴治療
失った歯を補う方法はおもに、ブリッジ・入れ歯・インプラントです。
●ブリッジ
- ・両隣の歯を使って人工の歯を固定する
- ・噛む力は入れ歯よりも強い
- ・隣の歯が健康であっても、ブリッジをかけるために削る必要がある
●入れ歯
- ・人工の歯を両隣の歯にかけて固定する
- ・健康な歯を削る必要がない
- ・噛む力は健康な歯よりもかなり弱くなる
●インプラント
- ・人工の歯を顎の骨に埋め込む
- ・他の歯への影響が少なく、健康な歯と間違うほど審美性にも優れ、かむ力も強い
- ・外科手術が必要で保険適応外
それぞれにメリット・デメリットがあり、また、お一人お一人のお口の中の状態によっても可能な治療法は異なってきます。
ご自身にどの治療が適しているか歯医者で相談し、健康で豊かな未来を築きましょう。
井土ヶ谷デンタルクリニックの院長は、日本補綴歯科学会認定の専門医を取得しております。
この専門医を取得している歯科医師は、約1000名くらいです。
「噛めるお口づくりのプロフェッショナル」として、質の高い技術と丁寧なカウンセリングで満足度の高い治療を提供しています。
「歯を失わないために」「失ってしまった歯を補うために」どのような治療があるのか疑問に思われた方。
被せ物(クラウン、ブリッジ)入れ歯(義歯)インプラントでお困りの方はぜひご相談ください。