COLUMNコラム
歯の移植「自家歯牙移植」とは?親知らずを移植できるって本当?
こんにちは。
京急本線「井土ヶ谷駅」から徒歩4分の【井土ヶ谷デンタルクリニック】院長の大野です。
自家歯牙移植とは、抜歯後のスペースに健康な自分の歯(おもに親知らず)を移植する治療です。
「できれば一生自分の歯で噛みたい」誰しもがそう思うものです。
ですが、どうしても抜歯しなければいけないとき、抜歯後の歯を補うためにどのような治療があるのか知っておくことはとても大切です。
よく知られている治療は、ブリッジ・入れ歯・インプラントですね。
今回お話する「自家歯牙移植」はもう一つの選択肢で、他の3つの治療と異なり自分の歯を残せることが大きなメリットです。
歯科治療の「自家歯牙移植」とは?条件は?
自家歯牙移植とは、歯が抜けた部分に「自分の歯」と「歯根膜」を移植する処置です。
歯根膜は食感を伝え、歯に伝わる力をやわらげるクッションのような役割を持っています。
歯根膜を同時に移植することで天然歯と変わらない、安定した噛み心地を得られます。
自家歯牙移植を行うためには、移植する歯が次のような状態であることが大切です。
- ・かみ合わせなどに使われていない健康な歯、おもに親知らずがある
- ・歯根膜が残っている
- ・サイズや形状が移植先にマッチしている
歯科治療で自家歯牙移植を行うメリットとデメリット
●メリット
- ・歯根膜が噛む力をコントロールするため、嚙み心地に違和感が少ない
- ・自分の歯を使用するので拒絶反応が少ない
- ・他の歯を削らなくてよく負担が少ない
- ・インプラントよりも安価である
●デメリット
- ・歯根膜が安定せず歯が脱落することもある
- ・数年後に歯の根が吸収され、むし歯になる可能性がある
「自分の歯が再利用できるなら、できればやってみたい」と興味を持たれたのではないでしょうか。
気になる費用ですが、お一人お一人のお口の中の環境によって異なります。
保険適用外の自由診療の場合は、料金が歯科医院によって異なりますので、前もって確認しましょう。
お口の状態により、保険診療が可能なケースもあります。
井土ヶ谷デンタルクリニックでは、日本補綴歯科学会認定【補綴歯科専門医】による精度の高い補綴(ほてつ)治療を提供しています。
補綴治療とは失ってしまった歯を補う治療です。
院長は、日本補綴歯科学会認定の専門医を取得しております。
この専門医を取得している歯科医師は、約1000名くらいです。
歯の移植のことで、不安なことや気になることがある方はお気軽にご相談ください。