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COLUMNコラム

【歯の移植ができる歯科】破折した歯も抜歯せず残せる可能性があります!

こんにちは。
京急本線「井土ヶ谷駅」から徒歩4分の【井土ヶ谷デンタルクリニック】院長の大野です。
 
歯を損傷し、日常生活に支障が出て困った経験がある方もいらっしゃるでしょう。
 
歯を失う原因で最も多いのは、歯周病(37%)、次いでむし歯(29%)、 破折(18%)と続きます。
破折の原因は、外傷など物理的に大きな力が加わった場合だけでなく、神経を取った歯が損傷してしまうという場合があります。


(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」より) >

 
歯が損傷した場合は、抜歯が一般的な治療法ですが、当院では「意図的再植術」という治療法ができます。
 
今回は意図的再植術の特徴と、意図的再植を行うケースと注意点についてお話しします。
 
 

意図的再植術は破損した歯を元に戻す治療法

 
意図的再植術とは、損傷した歯を抜いた後、保存した歯を元の場所に戻す治療法です。
 
意図的再植術の一番の特徴は、患者さまご本人の歯を残せることにあります。
患者さまご自身の歯にしかない「歯根膜」は、歯と歯を支える骨をつなぎ止め、歯にかかる負荷を軽減させたり、咀嚼(そしゃく)時の刺激を脳に伝えたりする役割をもっています。
インプラントや義歯には、歯根膜の機能はありません。
 
全てのケースで適用できるわけではありませんが、患者さまご自身の歯を活かすことが可能です。
 
 

意図的再植をする3つのケース

意図的再植術を行うことができるケースを3つ紹介します。
 

1.歯根が折れた場合

歯根(歯を支える骨に埋まっている部分)が折れた場合、通常は抜歯が必要となる場合が多いでしょう。
しかし患者さまがご自身の歯を残したいと希望する場合、意図的再植術が適用されます。
 
損傷した歯を一度抜いて、折れた部分を歯科用の接着剤で修復した後、元の位置に再植します。
 

2.歯根に穴が開いた場合

歯根の側面に穴が開き、感染が骨に広がった場合、通常の根管治療では修復が難しいことが多いでしょう。
その場合は、歯を一度抜いて特殊な材料で穴を修復し、歯を元の位置に戻します。
 

3.根管治療が困難な場合

根管治療は歯の内部から行われることが多い治療法ですが、内部からの治療が不可能な場合に、意図的再植術が適用されるケースがあります。
 
歯を一度抜いて、根管(神経組織や血管などで構成される歯髄が通っている部分)の先端の病変を除去し、根管充填剤という薬剤で歯根を封鎖します。
その後、歯を元の場所に戻し治療完了です。
 
 

意図的再植の注意点2つ

意図的再植術では、歯と歯槽骨の間に存在し、歯を支える役割をもつ歯根膜が健康な状態であることが重要です。
歯をしっかりと固定させるために、歯根膜が残っていることが絶対条件で、さらに損傷や汚染が少ないほど意図的再植術の成功率が高くなります。
 
意図的再植術を行うときの注意点を2つお話しします。
 

1.歯根膜を乾燥させない

歯根膜が乾燥していると、歯根膜の細胞が死滅し、再植した歯がうまく定着しないことがあります。
抜歯後に歯根膜が乾燥しないように、保存液で湿らせたガーゼで保湿を行います。
また、抜歯から再植までの時間を最小限に抑えることで、歯根膜が乾燥するリスクを軽減可能です。
 

2.歯根膜を傷つけない

抜歯するときに歯根膜を傷つけてしまうと、歯根膜の機能が発揮できません
そのため、必要に応じた器具を用いて歯根膜を保護し、慎重に抜歯を行う必要があります。
 
 

意図的再植術をご検討の方は当院にご相談ください

意図的再植術は、精度の高い技術が必要な治療法です。
歯を再植する技術を持った歯科医はまだ少ないため、歯の破折には抜歯が一般的です。
 
当院には、意図的再植術を行える歯科医がおります。
「ご自身の歯を残したい」「天然の歯を使いたい」とお考えの患者さまは、まずは当院までご相談ください。
 
井土ヶ谷デンタルクリニック】は、京急本線「井土ヶ谷駅」から徒歩4分と、通いやすい立地にある歯科医院です。
水曜以外の平日は19時まで、土曜は18時まで、日曜は13時半まで(月2回)診療しています(2024年2月現在)。


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