COLUMNコラム
補綴を専門とする歯医者が解説!噛むことの大切さ~ずっと健康でいるために~
こんにちは。
京急本線「井土ヶ谷駅」から徒歩4分の【井土ヶ谷デンタルクリニック】院長の大野です。
よく噛めばダイエットに効果的であることは有名ですね。
実際に食べる速さと体型を比較した調査では、「食べるのが早い」と回答した人の割合は、
- 肥満 63.9%
- 普通 47.2%
- 痩せ 35.0%
との結果が出ています。
(参照:農林水産省「みんなの食育」より)
やはり、早食いは体型と関わりがあるようです。
じつは、ダイエット以外にも、よく噛むことと身体の健康は深い関係があることがわかっています。
よく噛むといいことが!「ひみこのはがいーぜ」とは
「卑弥呼の歯がいいぜ」は噛むことの8つの効果を表し、その大切さを伝える標語です。
- 【ひ】肥満防止…満腹中枢が刺激され、食べる量が少なめでも満足感を得られる
- 【み】味覚の発達…食べ物本来の味をじっくり味わえ味覚が育つ
- 【こ】言葉の発達…口周りの筋肉や顎がきたえられ、正しい発音ができるようになる
- 【の】脳の発達…脳の血流が促進され刺激されるため、子どもの学習能力の向上、またシニアの認知症予防に効果がある
- 【は】歯の病気予防…唾液の分泌が増え、むし歯や歯周病予防へつながる
- 【が】がん予防…唾液に含まれる酵素ペルオキシダーゼが発がん物質の作用を弱める
- 【い】胃腸の調子を整える…唾液に含まれるアミラーゼが消化を助ける
- 【ぜ】全力投球…噛む力が強くなり、しっかりと食いしばることで全身に力を入れることができる
効果を感じるためにひと口30回!いつもの食事にプラスαの工夫を
現代人は、柔らかい食事の影響で噛む回数が減っています。
早く食べることに慣れている人が、いきなり食生活を変えると少しストレスになるかもしれませんね。
噛むことの大切さを頭に思い浮かべて、楽しみながら少しずつ回数を増やしていきましょう。
30回噛むためには、歯ごたえを楽しめる少し硬めの食材を取り入れるのも一つのアイデアです。
たとえば、レンコンやニンジンなどの根菜類、いかやこんにゃくなどの弾力性のあるものを具材にしましょう。
さらに、少し大きめのサイズで食材をカットし、味付けは薄味に。
そうすることで、食材の味を楽しむためによく噛むようになります。
井土ヶ谷デンタルクリニックでは、日本で1000名ほどしかいない(2022年9月現在)補綴治療を専門とする医師が「噛むことの大切さ」についてお伝えしています。
「ずっと自分の歯で噛みたい」「トラブルがありよく噛めない」など、お口の中のことでお悩みがある方はお気軽にご相談ください。